最近、固形石鹸だけでの洗顔が注目を集めています。
クレンジングなどの洗浄力の強い洗顔をやめると、お肌がきれいになると話題なんです。
一体なぜ、クレンジングをやめて、石けん洗顔にするとお肌に良いのでしょうか。
また、実践するにも石けん選びは気をつけなくてはいけないポイントがあります。
石鹸洗顔がお肌に良い理由や、どのように洗顔石けんを選べば良いのかなど、注目の「石鹸洗顔美容」について、詳しく紹介します。
目次
クレンジングによるメイク落としが、肌に大きなダメージを与えている!
石鹸洗顔の大きな目的は、クレンジングによるメイクオフをやめることです。
何故クレンジングによるメイク落としをやめたほうが良いのでしょうか。
一般的に、お肌に最も大きな負担をかけると言われているのが、
- 紫外線による光老化。
- 強力な界面活性剤によるクレンジグ。
の2つです。
1つ目の紫外線については、基本的に日焼け止めの使用で防ぎます。今や1年中日焼け止めを使用するというのは当たり前になりましたよね。
そして2つ目の界面活性剤。
界面活性剤とは、メイクを落とすクレンジングやシャンプー、ハンドソープなど様々な洗剤に含まれている洗浄成分です。
特に石油由来の合成界面活性剤は非常に強い脱脂力を持っています。そのため持ちの良いメイクや皮脂汚れなどをしっかり落としてくれるのですが、私たちのお肌を守ってくれている潤いまで奪ってしまうのです。
肌の表面は、角層という組織で覆われ、それ以下の組織を刺激から守っています。
そこに、石油由来の合成界面活性剤などを含むクレンジングで洗顔すると、非常に強い脱脂力で、お肌のバリア機能を担っている角層の「皮脂膜」や「細胞間脂質」のうるおいをごっそりと奪ってしまうのです。
潤いが足りず、表皮が荒れ薄くなったお肌は、様々な刺激に弱い状態に…。そうすると、
- 乾燥
- シミ・シワ
- 吹き出物・ニキビ
- かゆみ・赤み
といった様々な肌の不調がどんどんと出るようになってしまうんです。
- 不足した潤いを補充するために、様々なコスメを使用して、それに含まれる化学物質や防腐剤などの刺激でますますお肌が荒れる。
- バリア機能不足で、紫外線やホコリなどの外部刺激ですぐに炎症してしまう。
あなたのお肌も、そんな負のスパイラルに陥ってしまっているかもしれません。
肌バリアを守るために、メイク落としクレンジングをやめる。
毎日1回、肌に大きな負担を与えているメイクオフクレンジング。
肌の潤いやバリア機能を取り戻すためには、この強力な界面活性剤を含んだメイク落としクレンジング剤使用を止めるのが一番です。
ただ、いつものメイクに、クレンジングをやめて洗顔だけにすれば良いのかといえばそうではありません。
一般的なメイクアイテムは、メイクオフクレンジングじゃないと落とせない成分のものがほとんどなのです。
ですので、クレンジングをやめるのはまず、洗顔だけで落とせるメイクアイテムに変えることが必要です。
洗顔石鹸だけで落とせるメイクアイテムは、オーガニックやミネラルコスメ。
洗浄力の強いクレンジングを使わなくても落とせるメイクアイテムは、
- オーガニックコスメ。
- ミネラルファンデーション。
などに多くあります。
ただし、上記のものではなくても洗顔だけで落とせるものもありますし、オーガニックコスメの中でもクレンジングを必要とするものもあるので、まずは今自分の使っているメイクアイテムについて確認してみましょう。
これから購入しようという方は、以下のようなオーガニックコスメを扱うショップやブランドに、クレンジング不要のメイクアイテムが多く扱われていますのでチェックを。
>>コスメキッチン
>>ETVOS
>>ナチュラグラッセ
石鹸洗顔の特徴。
クレンジングをやめて洗顔料だけにするにしても、様々な洗顔アイテムがあります。
なかにはクレンジングと同じくらい脱脂力の強いものもあるので、要注意。
洗顔メイクオフでおすすめなのは、固形の石鹸による洗顔です。
石鹸とはベースとなる天然油分(オイル)に苛性ソーダを加えて固めたもの。
化学反応させて界面活性剤を発生させています。そういう意味で石鹸は合成界面活性剤なんですね。
ですが、ベースとなる油脂の原料や、製造方法などが石油系合成界面活性剤とは大きく異なります。
石けんの性質や特徴は、
- 基剤となる油分(オイル)の種類。
- 製造法。
によって大きく左右されます。
石けん原料の油脂(オイル)。
石けんは様々なブランドから様々な種類が販売されていますが、それぞれベースとなる油脂(オイル)が異なります。
ベースに使用されるこの油脂が天然やオーガニックのオイルなど、良質で肌によいものであればあるほど石けんの質も高くなります。
一方、同じ油脂でも、油脂を分解して保湿成分であるグリセリンを取り除き、脂肪酸だけを使用して石鹸原料を作っている場合も。
このような石鹸を使用すると、ほとんど保湿成分が含まれていないため
- 洗い上がりがつっぱる
- 肌が乾燥してしまう
といったトラブルが起きやすくなります。
たとえばドラッグストアで数百円で販売されているような石けんは、基剤に使用されている油脂が安価な原料である場合が多いです。
↓よくドラッグストアで1個100円以下で販売されている石鹸。基剤である油脂は「石けん素地」のみの表記で、何の油脂を使用しているのか不明。
↓ガミラシークレット
の石鹸。基剤には美容オイルにも使われる多くのオーガニックオイル、それ以外は苛性ソーダとハーブというシンプルな原料。
このように見比べてみると、一目瞭然ですよね。
石鹸を選ぶ際はまずは原料をチェックしてみましょう。
石鹸の製造法。
原料の次に、製造法でも石鹸の特徴は大きく異なってきます。
石鹸の作り方は
- 枠練り
- 機械練り
の2種類あります。
枠練りとは伝統的な石鹸の製法で、石鹸の基剤を型に流し込み長時間かけて冷やし固める方法です。
時間や手間がかかりますが、水分や保湿成分・天然の美容成分などが失われず、洗浄力が優しく洗い上がりはしっとり。
一方、機械練りは効率化・量産化のために急速冷凍&急速乾燥をして石鹸を固めていくので、保湿成分や美容成分は残らず洗浄成分の割合が多く洗浄力が強くなってしまいます。
また、水分が少ないため機械練り石鹸は不透明なものが多め。
硬くて均一な形をしている量販されている石鹸の多くは、機械練りのものなんです。
良質なオイル基剤の枠練り石鹸で、美肌に。
上記でご紹介したように、洗浄力がマイルドで保湿や美容成分を多く含むのは、
天然の良質オイルをベースにした、枠練り石鹸
です。
石油由来の強力な合成界面活性剤を含む洗顔をやめて、このような質の良い石鹸で日々の洗顔をすることで、
- 洗顔による毎日の肌への負担が減る。
- 保湿が保たれて、自身の肌が持つバリア機能が回復する。
- 健康的な美肌に。
という美肌サイクルになれるので、肌がきれいで健康になったという声も多く聞かれるんですね。
おすすめの洗顔石鹸。
天然のオイルやハーブを配合した枠練り石鹸はいくつかありますが、特におすすめの石けんを紹介します。
ガミラシークレットのソープ。
植物由来100%、まるで美容液のような洗顔ソープがガミラシークレットの石鹸です。
上記に紹介した原材料からもわかるように、質の高い美容オイルとハーブのみが使われているため、洗っているのに肌がまるでシルクのようにスベスベに!
私自身もこの石鹸を現在愛用しているのですが、天然ハーブの香りがとっても豊かなのも特徴です。
- 3〜6ヶ月以上かけて全て手作業のハンドメイド。
- 一つの石鹸にオリーブオイル1リットル以上使用。
など、見た目からは想像つかないほどこだわりの詰まった、美容石鹸なんです。
洗い上がりも香りも大満足の石鹸です。まずは石鹸洗顔を始めてみたいという方におすすめです。
HANAオーガニック ピュアリキューブ。
ベースのオイルとして、
- エキストラバージンオリーブオイル
- アルガンオイル
- ココナッツオイル
など質の高いオイルを配合しているのに加えて、
- 石鹸基剤を作る際も非加熱。
- 1〜2ヶ月かけて低温でゆっくり固めて製造。
- 美容効果の高いオーガニックはちみつを配合。
といった、原料に含まれる美容成分を失わないよう最大限工夫して作られています。
HANAオーガニックは国産・オーガニックにこだわった高品質オーガニックコスメブランドで、スキンケアなどのアイテムもとても良いのですが、この石鹸は秀逸の出来なんですよ!
石鹸洗顔は肌の負担を減らして、美肌になれる。
石鹸洗顔って、つっぱって乾燥してしまうという認識の方は多いと思います。私もそうでした。
でもそれは、使っている石鹸の質の問題だったんですね。
石鹸洗顔を始めたいと思っている方は、美容効果の高い良質な石鹸で、是非美肌サイクルを手に入れてくださいね。